東大阪市長がベルリン市ミッテ区長に送った〈平和の少女像〉撤去を求める書簡の撤回を求めます

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 2020年11月4日、東大阪市野田義和市長は、姉妹都市であるベルリン市ミッテ区長に対し、〈平和の少女像〉の撤去求めて書簡を送りました。その趣旨は「東大阪市に抗議が多数寄せられており、日本政府も少女像を日韓友好の『障壁となる象徴』と認めているから、〈平和の少女像〉を撤去してほしい」というものです。(書簡は東大阪市のHPに掲載されています。)
 野田市長の思いも虚しく、書簡を送った3日後にはミッテ区議会が〈平和の少女像〉撤去を拒否し継続展示を求める決議を採択しました。当面〈平和の少女像〉が撤去される状況にはありません。


 私たちは野田市長の書簡に対して、抗議と申し入れを行ってきました。ベルリン市ミッテ区民が〈平和の少女像〉を建てたのは、女性への暴力と現代の性奴隷制を撤廃しようという意志であり、自分たち自身が過去の戦争の過ちを正しく受け止めようという行為です。野田市長は書簡に「我が国では慰安婦像は過去の歴史を乗り越えて日本と韓国が将来に向けて 建設的な関係を築いて行く上で障壁となる象徴と認めております」と書きました。しかし私たちは、日本と韓国が将来にむけて建設的な未来を築いて行くためには、まずは私たち自身が日本軍「慰安婦」問題について、正しい歴史認識とまっとうな人権感覚をもって理解することが必要不可欠と考えています。


 現在、野田市長は、書簡を「政治介入や、ミッテ区長の『撤去命令』を支持したのではな」いと弁明しています。書簡は「貴区長の決定(少女像撤去命令)が維持されるよう、賢明なご判断をお願いいたします」という言葉で結んでいるにもかかわらずです。
 日本軍「慰安婦」問題について態度を問われると、「慰安婦問題については、国家間の問題であることから見解等を示すことは控え」るとしています。
 現在ミッテ区長は〈平和の少女像〉の撤回命令を保留し、ミッテ区議会では「恒常的な設置に向けた解決策を探すべきだ」という議会決議が挙げられています。これに対して、友好のために尊重するのかと問うと、野田市長はこういうのです。「市としてコメントする立場ではありません」と。
 〈平和の少女像〉撤去を支持したものではなく、日本軍「慰安婦」問題についての見解もなく、ミッテ区の判断に対して「市としてコメントする立場」ですらないのであれば、なぜ書簡を送ったのでしょうか? そもそも送るべきではなかったのではないでしょうか。
 野田市長の書簡が〈平和の少女像〉撤去を求めたものではないなどと、残念ながらベルリン市民はそう受け取っていません。私たちもとてもそう受け取ることはできません。


 私たちは、東大阪市長がベルリン市ミッテ区長に送った書簡の撤回を求めます。

 

 ※ 経過の詳細については、こちらをお読みください。