東京の中心・銀座と京橋を分断する高速道路を撤去しよう!

東京の中心・銀座と京橋を分断する高速道路を撤去しよう!
東京の商業の中心、銀座・京橋地区を横断する東京高速道路(KK線)は、周辺の高速道路の再編・地下化によって役割を終えようとしています。
車が走らなくなったKK線の上部は、"Tokyo Sky Corridor"という遊歩道として再生される方針が発表されていますが、銀座と京橋を分断する高速の高架橋は残ることになります。
私たちNPO法人京橋川再生の会は、銀座ー京橋ー日本橋をつなぐ中央通りの回遊性を強化し、地域を活性化するために、また、江戸の下町の中心的な存在であった京橋の歴史的な意義を再生させるために、①KK線の中央通り付近の高架橋を撤去して、②跡地を水と緑と青空の公園とすることを求めます。
理由
約60年前、交通を円滑にする必要性から作られた高速道路(KK線:東京高速道路株式会社線)は地下化の方針が発表され、中央通り上に覆いかぶさる道路はもうすぐ機能しなくなります。しかし、高速道路自体は遊歩道として残るため、銀座と京橋を断絶する「暗いガード」という状況は変わりません。高速道路の中央通り上部分と隣接部分を撤去することでこの状況を改善し、銀座ー京橋ー日本橋を繋げる人の流れの連続性を回復することができます。
また、この高速道路下には、江戸ー東京400年の歴史の中心であった「京橋」が存在しています。一方、上に覆いかぶさる高速道路は、1964(昭和39)年のオリンピック後に整備されたものであり、ビルとしては老朽化しており、レガシーとしての価値は浅いものです。「京橋」の歴史性を再び表に出すことの方が、重要なことではないでしょうか?
御府内備考という古文書には、約400年前の慶長期、江戸を開府する際、平川河口にあったこの場所に京橋のまちを最初に整備したことが書かれており、京橋が日本橋、江戸橋よりも古い場所であることが伺えます。また、ここを出て京都に向かう最初の橋であることから「京橋」と名付けられたといわれ、江戸の出入口でもありました。つまり、京橋は他にはない江戸・東京のルーツといえる場所で、次世代に継承されるべき場所なのです。
暗いガードとなっている中央通り上の高速道路を撤去することで、中央通りに青空を取り戻し、まちの連続性、訪れる人々の回遊性を高めることができます。また、中央通り周辺の高速道路の跡地も、水と緑の公園として、京橋の歴史性を継承する空間として整備することで、観光客や地域の人の安らぐ場所となります。ぜひ、京橋の新しい一歩を拓く、高速道路の撤去に賛同をお願いいたします。
京橋川再生の会の活動や京橋地区の歴史の詳細を知りたい方は… http://www.kyobashi-tokyo.jp/index.html
*現在、当会では寄付等は募っておりません