夜型差別撤廃のために大学の1限を事実上の廃止にしてください!

夜型差別撤廃のために大学の1限を事実上の廃止にしてください!

【匿名での署名も可能です!】
はじめまして。私は中学2年から不登校、高校も2年次に中退という挫折を経て今に至る、明治大学の学生です。このような経歴になってしまった事情は色々ありますが、私が夜型人間だったことは確かに原因の一つです。
明治大学は、そんな朝に弱い私にピッタリの大学のはずでした。というのも、明治大学は「めいじろう」というフクロウをモチーフとしたイメージキャラクターを強く押し出しているのです。フクロウといえば夜行性ですから、夜型の人たちに最大限配慮してくれる大学だと思ったわけです(笑)
しかし当然そんなことはなく、容赦なく1限に必修を入れられました。思い返せば入試も午前中からでした。とはいえこれは明治大学がとくべつ極悪非道というわけではなく、実際どこの学校もそうですし、企業においても、朝9時には出勤させられるのがほとんどでしょう。
冗談めかしてしまいましたが、私は真剣に、この「朝型中心社会」に問題意識を抱いてます。馬鹿馬鹿しいと笑われるかもしれませんが、かつてはじめて「男性中心社会」に異を唱えた女性も、きっと同じように嘲笑されたでしょう。しかし誰がなんと言おうと、世の中が未だ男性中心的であることも、朝型中心的であることも、ゆるぎない事実です。女性差別や黒人差別と同じように、われわれ夜型は抑圧されています。これは社会の構造にまで根を張る差別なのです。
それでは実際どのように抑圧されているのか。その説明の前に、まず重要な前提知識を共有させていただきます。
それは、その人が朝型か夜型かの決定に遺伝子が関わっているという事実です。今では、なんと遺伝子を調べるだけでその人が朝型か夜型か分かるようになってきているそうです。
遺伝子が影響しているということは、気合いや努力で何とかならない部分もあるということです。無理やり合わせたとしても、健康への悪影響が懸念されますし、やはり十分なパフォーマンスは発揮できないでしょう。学校でよくあるように午前中に試験を受けた場合,朝型の人に比べて夜型の人の方が全体的に成績が悪いという研究結果もあります。これってかなり深刻な問題じゃないでしょうか?
また、これは私の勝手な推測なのですが、夜型人間に対する偏見が、その人格形成に悪影響を及ぼしていると思うのです。
実際、私が不登校だった中学時代、「朝起きれない」と言えば、気合が足りないだとか甘えているだとか、そういう説教をされるばかりでした。「早く寝なさい」もよく言われますが、眠くならないから寝ていないわけで、無理に寝なきゃ寝なきゃと思い詰めたことはむしろ不眠を悪化させました。今思えば典型的な夜型だと言えますが、当時は自分を責める日々です。自分は甘えてばかりの、どうしようもない駄目人間なのだと思っていました。今でも自分は、普通に社会に出られない気がしています。常識的に考えれば、そうでしょう。
しかし、遺伝的に仕方ないところもあったと知り、私は、かつての自分にこう言いたい。
「間違っていたのは常識の方だった」
「間違っていたのは社会の方だった」と!
私が目指すのは、クロノタイプ(朝型夜型などの分類)の多様性を尊重できる社会です。朝型中心的な常識があまりにも深く根付いてしまっているので、これは簡単に達成されることではないでしょう。それでも、より多くの人に夜型について理解を深めてもらって、誤った常識を変えていくことで、少しずつ、理想の社会に近づいていきたいと考えています。
そのため、まず多くの人に問題意識を共有するのにふさわしい運動として、大学の1限を事実上の廃止とするための署名運動を始めます。10代後半から20代前半はクロノタイプが夜型になることが多いようですがそんな学問的知見に頼るまでもなく、数多くの大学生が1限に苦しめられていることを皆さんご存知でしょう。ですから、話題性も必要性も抜群の運動であると言えます。
そうはいっても、「いくら署名を集めても1限の廃止なんて実現できるわけないじゃないか」と思う人が大半でしょう。
しかし、実のところ私は決して無理な要求を突きつけているわけではありません。なぜなら私が求めるのは、正確に言うと、「事実上の」1限廃止だからです。つまり、1限の講義すべてを原則オンデマンド(動画配信型)授業とさせ、課題の提出期限をゆるく設定してもらうことで、事実上の1限廃止とするのです!
コロナウイルスが猛威を振るっていたとき、ほとんどの講義がオンデマンド(動画配信型)授業となっていました。もちろん、講義の性質上オンデマンド型が向かないものもあります。しかし逆に、オンデマンド型のほうが向いている講義があるのも確かです。大学はオンデマンド型に向いている講義を1限に持ってくるように調整すればいいだけですから、大した手間ではないはずです。私たちが声を上げていけば、きっと変えることができます。
この署名運動は大学(特にはじめは明治大学)に対するものですが、この運動を広めてより多くの人に問題意識を共有していくことで、クロノタイプ(朝型夜型中間型)の多様性が尊重される社会に近づけると確信しています。
朝起きるのが辛い夜型の人たちのために、一緒に声を上げましょう!ご賛同お願いします!
参考
『朝型か夜型か』働き方改革研究所
https://www.teamspirit.co.jp/workforcesuccess/productivity/chrono-type.html
『「朝型」「夜型」は遺伝子で決まる!? 開拓進む睡眠研究の今』EMIRA
https://emira-t.jp/special/9535/