明治大学のオンライン授業でZOOMの使用に反対します。

明治大学のオンライン授業でZOOMの使用に反対します。
コロナウイルスの感染拡大により、オンライン授業が決定されました。先日、明治大学がオンライン授業についての詳細をOh-o!Meijiで公開しました。「その内容に授業では主にZoomを使って行われる事が記載されていました。しかし、私は「セキュリティの脆弱性」を理由として、ZOOMの使用に強く反対します。
ZOOMはオンライン授業やテレワークのルーツとして、日本を含む各国で使われています。しかし、ZOOMには多くのセキュリティ問題があります。4月初旬、カナダトロント大学の研究者はZOOMの安全問題(又は安全性に関する問題)について文章を発表しました。【出典: “Move Fast and Roll Your Own Crypto: A Quick Look at the Confidentiality of Zoom Meetings”】「Zoomビデオ会議の参加者がどの国にいても、通話の暗号化に使われるキーは中国のサーバーで生成されていた」ということが明らかになりました。中国のネットワーク環境はご存知通り、政府に管理されています。つまり、中国のサーバーを使用しているということは、会議内容や個人情報が合法的に中国政府に渡る恐れがあるということです。この発表により、台湾政府は早速ZOOMの使用を禁止しました。その後、ドイツやアメリカ、インドも同様の措置を取りました。各国政府がZOOMの使用を禁止したことで、その危険性の高さは明らかです。しかし、日本で未だに使用されているのはおかしいのではないでしょうか。
また、50万個超えのZOOMのアカウントがダークウェブで無料配布または販売されているという報道がありました。【出典:Yahoo!ニュース、「Zoomで50万件超のアカウント情報が流出・転売ーーFBIが捜査に乗り出す」】中には、当然私たちのような学生も含まれます。アカウントのメールアドレス、IPアドレス、パスワード等の情報を入手したら、簡単に他サイトのアカウントにログインすることができます。それに加え、IPアドレスでユーザーの居場所を特定できます。学生の個人情報を保護することは大学の義務であります。
実際にZOOMで起きたトラブルの例を挙げます。香川大学がZOOMでガイダンスを行っている最中に何者かが不正に侵入し、無関係の画像などが流れました。【出典:朝日新聞、「突然、性的画像が画面に…Zoom爆撃、香川大でも被害】このような事件は決して少なくありません。類似したトラブルは外国でも多数発生したため、ZOOMの使用を取りやめる企業はたくさんあります。
さらに、2019年セキュリティ研究者のJonathan Leitschuh氏がZOOMは安全ではないと示しました。【出典:“Hackers can hijack your Mac webcam with Zoom. Here’s how to prevent it.”】Macユーザーの場合は、許可なくユーザーのウェブカメラを起動します。また、アンインストールしていても勝手に再インストールされるという問題点があります。以上の問題は既に解決済みとはいえ、このような酷い問題があったアプリは本当に信用できるでしょうか。
ZOOMのセキュリティ問題は多数存在しているにもかかわらず、学生にZOOMを使わせるのは良くないと考えます。オンライン授業のルーツとして、ZOOM以外には他にも多数あります。例えば、CyberLink U Meeting、Microsoft Teams、Cisco WebEx、Adobe Connect、Google Hangouts Meet、Jitsi Meetなどのアプリが挙げられます。
私は一人の学生として、安全性が懸念されるアプリで授業を受けたくありません。以上の理由より、私たち明治大学学生は明治大学のオンライン授業でのZOOMの使用に反対します。ご検討のほどよろしくお願い致します。