高校生がベクトルを学び続けられるようにしよう!

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2月14日に公開された次期学習指導要領の改訂案を見ると,応用的な内容を重視していることが読み取れます。変化の激しい社会に適合するために,それ自体は悪くありませんが,しかし,それと交換に基礎的な学習が蔑ろにされていることは看過できません。その傾向は特に数学において顕著です。

例えば,高校数学の重要な分野である「ベクトル」について,現行の数学Bから新設される数学Cへの移動が予定されています。これが実現すると,多くの高校生はベクトルについて学ぶことなく高校を卒業することになります。また,学ぶ生徒も,3年生になってからということが多くなると思います。これでは,ベクトルを利用して他の科目を学ぶということが高校生の間は不可能になります。最も影響が大きいのは物理の学習です。物理も,自然科学の基礎となる重要な科目です。

ベクトルは1つの例に過ぎません。他には数学Aからは「整数の性質」が消えます。その代わりに「数学と人間の活動 」という項目が追加されます。数学Bでは「数学と社会生活 」という項目が追加されます。その内容を読んでみても具体的にどのような教育がなされるのかは判然としません。理念だけで中身のない改訂になります。

一方で,数学Ⅰの「データの分析」や数学Bの「統計」は残ります。「データの分析」は,前回の改訂で採用された項目です。これは,多くの高校生に対して,統計の分野を実質的には必修で学ばせようという意思の現れです。その目的は解りませんが,高校数学として学ばせることは必要がなく,不適切であると考えます。

数学は国語や英語と並んで,生徒の学力の骨組みになる基礎教科です。その内容がほぼ10年おきに変化すること自体が異常です。数学では,将来の様々な科目の学習の道具となる古典的な基礎分野ー代数,幾何,解析などーを高校生は集中的に学ぶべきです。「データの分析」や「統計」は新たに創設される教科「理数」で扱うことが望ましいでしょう。

高校数学での応用重視は,日本人の基礎学力の低下をもたらします。そして,それは自然科学全般の学力低下にも必然的に繋がります。科学技術立国としての日本の発展はまったく期待できなくなります。

このキャンペーンでは,取り敢えず「ベクトル」を数学Bの残すことを目標にして,国(文部科学省)に働きかけていきたいと思います。日本と日本の若者のために,是非ご賛同戴けるようお願いいたします。

(以下,2018年3月4日22時15分追記)

文部科学省では3月15日まで,この件についてのパブリックコメントを募集しています。より積極的にご意見を表明してくださる方は,是非ご提出ください。

http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185000958&Mode=0



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