文部科学大臣様、義務教育での「プログラミング教育」の必要性について教えて下さい。

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 文部科学省に問合せましたが、たらいまわしにされただけ。
 文部科学大臣への質問内容、インターネット上にオープンにします。皆さんのお力添え、よろしくお願いいたします。

 2020年から小学校では「プログラミン教育」が始まります。専門家しか活用しない技能なのに「変だな」と思われなかったでしょうか。
 義務教育は子どもたちが大人になって社会で生きて行くために必要な基本的な能力・文化を培うためにあるのです。

 新しい小中学校学習指導要領を読んでみると「プログラミン教育」で育成したいとしている子どもたちの能力は ── 情報機器等の使い方を除けば ── 日常生活や遊びの中で学べていることばかりです。特定の産業振興のために義務教育の場を利用しているとすれば、文部科学大臣が公示している指導要領が教育基本法・学校教育法に抵触している可能性があります。先ず国全体で、教育基本法・学校教育法の「義務教育理念の変更」について議論をしてほしい!
 なお、
 教育委員会は、文部科学大臣の定める小中学校の学習指導要領に従わなければならない、と規定されているのだそうで、ノーコメントでした。

 文部科学大臣にご回答頂きたい事項は下記の8項目。「回答のお願い」をしなければならない訳は、その後の<回答のお願いについての解説>に示しました。

 以下、文部科学大臣への質問状です ------------

 特別な技能とも思われる「プログラミング」の教育を義務教育として ── 小学校では2020年から ── 実施することとされています。それに関して、下記に8項目の疑問点を示しましたのでご回答ください。

【1】情報活用能力とは「知識の応用力」のこと。論理的思考力とは、理解、認識、判断、創造、計画企画の総合的な思考力。

◆回答のお願い1)「情報」を数値化されてコンピュータや情報通信ネットワーク上にあるものだけに限定している理由、および、情報活用能力を、数値化されたデータを『コンピュータ等の情報手段を適切に用いて』に限定する理由を説明してください。
(補足:情報活用能力とは、知識の応用力)
◆回答のお願い2)「プログラミング的思考を育む」ことと、例えば、生活や遊びの中で「作業の手順を試行錯誤(識別・評価・判断・選択・決定など)しながら改善していく力を育む」こととはどう異なるのでしょうか。説明してください。
(補足:今でも、子どもたちは遊びや作業を行う中で、思考錯誤を繰返して手順の改善を行っています)
◆回答のお願い3)論理的思考力を身に付けるために、プログラミング体験が必須と考える理由を説明してください
(補足:論理的思考力とは認識力、判断力、企画・計画力など。日常の遊びや生活の中で意識付けすれば学べることです)

【2】現状また近い将来の日本社会おいて、情報活用への理解や論理的思考の素養が不足している?不足する?

◆回答のお願い4)論理的思考力が社会に不足している、あるいは不足する可能性がある根拠を説明してください
(補足:ここ数千年、大国文化の後追いしかやってこなかったのですから日本の指導者や事業家たちの「想像力・発想力の貧困」は否めません。しかし論理的思考力や学習心の弱体化は聞いたことがありません)
◆回答のお願い5)プログラミング体験が、適性や興味のある子どもたちにだけでなく、義務教育の中で、全ての子どもさんに指導されなければならない理由を説明してください。
(補足:論理的思考の教育は、本人の適性や興味を無視して行うものではありません。学校嫌いの子どもさんが沢山出てしまいます)
◆回答のお願い6)プログラミングの働きやよさ、情報社会がコンピュータをはじめとする情報技術によって支えられていることなどに気付くために、プログラミング体験が必須だとする理由を説明してください。
(補足:自治体などの情報処理室を見学していただけば、コンピュータ処理の得意・不得意分野が分ります)

【3】税金の無駄遣いの歯止めがないのでは?

◆回答のお願い7)校内のICT環境の整備に努め・・・「例えば大型提示装置を各普通教室と特別教室に常設する、安定的に稼働するネットワーク環境を確保するなど、学校と設置者とが連携して、情報機器を適切に活用した学習活動の充実に向けた整備を進める」必要性について説明してください。
(補足:文部科学大臣が税金からの過剰な投資を気にしないとすると、どこか奇妙さを感じます)
◆回答のお願い8)その地域の情報教育の方針やICT機材・技術の導入については、最低限導入が必要なものは何か、また、当年度計画と前年度の報告に関して、PTAの方々に限らず、全地域住民を対象に説明するよう、教育委員会・各小中学校を指導ください。
(補足:税金の適正な投資を実現するためには、地域住民でチェックするしかないようです)

<参考>
 義務教育の目的、目標については、教育基本法(平成十八年法律第百二十号)第5条二項に目的、学校教育法第21条には、それを受けて10項目の目標が定められています。
 教育基本法第5条(http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=418AC0000000120&openerCode=1#22
 学校教育法第21条(http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=322AC0000000026#69
 いずれにおいても、子どもたちが大人になった時に自立して生きて行ける基礎を培い、国や社会の形成者として必要とされる基本的な資質を養うことを目的、目標とすることが謳われています。義務教育は純粋に子どもたちの将来のための教育であり、政治や産業育成のために利用されることのないように配慮されています。

<回答のお願いについての解説>
 中学校学習指導要領についても小学校学習指導要領と同等ですし、2020年から開始されるのは小学校ですので、小学校学習指導要領に基づいて記述しました。

 ── 新しい小学校学習指導要領解説総則編では、
『・・・情報活用能力をより具体的に捉えれば、学習活動において必要に応じてコンピュータ等の情報手段を適切に用いて情報を得たり、情報を整理・比較したり、得られた情報をわかりやすく発信・伝達したり,必要に応じて保存・共有したりといったことができる力であり、さらに、このような学習活動を遂行する上で必要となる情報手段の基本的な操作の習得や、プログラミング的思考、情報モラル、情報セキュリティ、統計等に関する資質・能力等も含むもの・・・』<小学校学習指導要領解説総則編(平成29年6月 文部科学省)P.51>と書かれています。
 さらに、
『情報活用能力の育成を図るためには、各学校において、コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段及びこれらを日常的・効果的に活用するために必要な環境を整えるとともに、各教科等においてこれらを適切に活用した学習活動の充実を図ることが重要』<小学校学習指導要領解説総則編(平成29年6月 文部科学省)P.83>と書かれています。
 このことから・・・>◆回答のお願い1)

◆回答のお願い1)
「情報」を数値化されてコンピュータや情報通信ネットワーク上にあるものだけに限定している理由、および、情報活用能力を、数値化されたデータを『コンピュータ等の情報手段を適切に用いて』に限定する理由を説明してください。
 ◇訳)情報とはもともと知識のことです。数値化されてコンピュータや情報通信ネットワーク上にあるものだけがなどの情報手段を活用することだけに限定される訳ではありません。教育委員や教師の方々、子どもさんたちは数値表現されたデータだけが情報であると誤解をしてしまいます。また、情報活用能力とはもともと知識の応用力のことです。このままでは、子どもたちは数値化されたデータをコンピュータや情報通信ネットワークなどを活用して処理することだけを情報活用というのだと、誤解をしてしまいます。

 ── 新しい小学校学習指導要領解説総則編では、
『「プログラミング的思考」(自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力)を育むため・・・』<小学校学習指導要領解説総則編(平成29年6月 文部科学省)P.85>と書かれています。
 このことから・・・>◆回答のお願い2)

◆回答のお願い2)
「プログラミング的思考を育む」ことと、例えば「身近な作業手順書について試行錯誤しながら論理的に改善していく力を育む」こととはどう異なるのでしょうか。説明してください。
 ◇訳)「記号の組合せ」というのはコンピュータへの「指示の組合せ」のことだと思われますが、私たちは今でも、作業を進めるにあたり手順書やマニュアルを作っています。それは、Plan、Do、Check、Actionを繰り返し改善しています。論理的思考力の一つです。コンピュータや情報通信ネットワークの活用背景を無理矢理に演出しているように感じられます。

 ── 新しい小学校学習指導要領解説総則編では、
『プログラミングの体験を通して論理的思考力を身に付けるための学習活動』<小学校学習指導要領解説総則編(平成29年6月 文部科学省)P.84>と記述されています。
 このことから・・・>◆回答のお願い3)4)

◆回答のお願い3)論理的思考力を身に付けるために、プログラミング体験が必須と考える理由を説明してください。
 ◇訳)論理的思考力とは、1認識力(物事の違いや類似点を見分ける力)、2判断力(どれがよいのかを見極めて選び取る力、3計画・企画力(物事の筋道を構築しそれを実現するための手順を予め定める力)など、ですが、どれもコンピュータの活用やプログラミング体験とは関係しません。

◆回答のお願い4)論理的思考力が社会に不足している、あるいは不足する可能性がある根拠を説明してください。
 ◇訳)論理的思考力は、今でも各教科、日常の遊び、ゲームの中で養われています。不足しているとは思えません。

 ── 新しい小学校学習指導要領解説総則編では、
『児童がプログラミングを体験しながら、コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付けるための学習活動を計画的に実施すること』<小学校学習指導要領解説総則編(平成29年6月 文部科学省)P.85>とあります。
 このことから・・・>◆回答のお願い5)

◆回答のお願い5)プログラミング体験が、適性や興味のある子どもたちにだけでなく、義務教育の中で、全ての子どもさんに指導しなければならない理由を説明してください。
 ◇訳)コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付ける必要のあるのは、コンピュータシステムを開発する職業に携わる方たちだけです。

 ── 新しい小学校学習指導要領解説総則編では、
プログラミングに取り組むねらいについては、技能習得といったことではなく『論理的思考力を育むとともに、プログラミングの働きやよさ、情報社会がコンピュータをはじめとする情報技術によって支えられていることなどに気付き、・・・』<小学校学習指導要領解説総則編(平成29年6月 文部科学省)P.85>と書かれています。
 このことから・・・>◆回答のお願い6)

◆回答のお願い6)プログラミングの働きやよさ、情報社会がコンピュータをはじめとする情報技術によって支えられていることなどに気付くために、プログラミング体験が必須な理由を説明してください。
 ◇訳)コンピュータ処理の特色は、①定型で繰り返しの多い処理、に向いていますが、②手順がいつも変動して定まらない計算や処理には向きません。コンピュータで解く場合と(専門家が提供くださればよい)と電卓等を使って自分たちで解く場合を比較すれば一目瞭然です。また、コンピュータ処理が活躍している現場を見学するのが一番です。

 ── 新しい小学校学習指導要領解説総則編では、
 校内のICT環境の整備に努め・・・、『例えば大型提示装置を各普通教室と特別教室に常設する、安定的に稼働するネットワーク環境を確保するなど、学校と設置者とが連携して、情報機器を適切に活用した学習活動の充実に向けた整備を進める・・・・云々』<8、小学校学習指導要領解説総則編(平成29年6月 文部科学省)P.87>と書かれています。
 このことから・・・>◆回答のお願い7)8)

◆回答のお願い7)校内のICT環境の整備に努め・・・「例えば大型提示装置を各普通教室と特別教室に常設する、安定的に稼働するネットワーク環境を確保するなど、学校と設置者とが連携して、情報機器を適切に活用した学習活動の充実に向けた整備を進める」必要性について説明してください。
 ◇訳)<小学校学習指導要領(平成29年3月 文部科学省)P.8>の第1章第3の1の(3)のアに書かれている『児童がコンピュータで文字を入力するなどの学習の基盤として必要となる情報手段の基本的な操作を習得するための学習活動』はこれからの時代に必須だと思われますが、イの『児童が「プログラミングを体験しながら、コンピュータに意図した処理を行わせる」ために必要な論理的思考力』は必要ありません。

◆回答のお願い8)その地域の情報教育の方針やICT機材・技術の導入については、最低限導入が必要なものは何か、また、当年度計画と前年度の報告に関して、PTAの方々に限らず、全地域住民を対象に説明するよう、教育委員会・各小中学校を指導ください。
 ◇訳)湯水の如くに税金を使う時代ではありません。文部科学大臣がその意識を持っていないのなら、国民がきっちりと歯止めを掛けなければなりません。どんどん進化し、それでなくても数年たてば古くなってしまう技術や設備の入れ替えも毎年必要になります。『児童がコンピュータで文字を入力するなどの学習の基盤として必要となる情報手段の基本的な操作を習得するための学習活動』のために必要最小限なものを市民の目で確かめる必要があります。

以上



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