Petition update

中教審の(素案)に対する本プロジェクトの見解

教職員の働き方改革推進 プロジェクト
Japan

Dec 18, 2018 — 

「新しい時代の教育に向けた持続可能な学校指導・運営体制の構築のための学校における働き方改革に関する総合的な方策について(素案)」に対する見解

                      2018年12月11日

     教職員の働き方改革推進プロジェクト呼びかけ人一同

  本年12月6日、中央教育審議会の「学校における働き方改革特別部会」において示された標記の素案に対する私たち教職員の働き方改革推進プロジェクト呼びかけ人一同の見解を明らかにする。

  文科省の教員勤務実態調査やOECDの国際教員指導環境調査(TALIS)などの各種調査でも明らかにされているように、我が国の学校教員の長時間過重労働による多忙化の問題は極めて深刻な状況にあり、教員の勤務実態の抜本的改善は直ちに取り組まなければならない喫緊の課題である。このような課題意識に立って、中教審・学校における働き方改革特別部会は2017年6月の発足以降、この問題の精力的な検討を進めてきた。この間、2017年8月「学校における働き方改革の緊急提言」、12月には「中間まとめ」や文部科学大臣決定による「学校における働き方改革の緊急対策」、さらに、年明け2月になると事務次官通知「学校における働き方改革に関する緊急対策の策定並びに学校における業務改善及び勤務時間管理等に関わる取組の徹底について」を発出した。わずか1年半の間に長時間勤務の是正など持続可能な教師の勤務環境の整備に向けて、緊急に講ずべき総合的な方策をとりまとめたことは一定の評価ができる。この度の素案もこれまでの議論の成果を踏まえ、①勤務時間管理の徹底と勤務時間・健康管理を意識した働き方の促進、②学校及び教師が担う業務の明確化と適正化、③学校の組織運営体制の在り方など5項目について丁寧にまとめている。しかしながら以下のような課題もあり、再検討すべきだ。    

第一に、これまで多方面からその問題が指摘された給特法については「働き方改革の改善につながらないのではないか」、「授業の質の向上を目指した教師の主体的な研究や専門性の発揮を妨げる結果となる可能性が否めない」など、十分な議論をしないままその見直しを先送りにした。教員の長時間労働を業務改善のみで解決する方法にはおのずと限界がある。給特法の見直しによる時間外手当の支給あるいは教職調整額の増額、さらには教職員定数の改善といったいくつかの取組をパッケージにして進めないかぎり実効性のある改革にはつながらないといわざるをえない。

第二に、一年単位の変形労働時間制の導入については時期尚早である。変形労働時間制は、勤務時間延長による生活時間の圧縮がワーク・ライフ・バランスの理念にかなうのか、通常月の働き過ぎを数か月先に解消する方法で教職員の命と健康安全は守れるのか、また育児や介護等の事情を抱える教師に対しどのような配慮が必要かなど様々な課題がある。さらに長時間労働縮減の見通しが全く立っていない中での変形労働時間制の導入は、働き過ぎの固定化につながることが強く懸念される。なによりも勤務時間延長によって教職員の働き方改革に向けたこれまでの意欲が低下するおそれも十分にあるといわざるをえない。

以上、素案への見解を簡単にまとめたが、中教審の最終答申がこのような課題に十分に配慮し、働き方改革に向けた実効性のある取組を示すことを切に願うものである。


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