広島市立中央図書館、こども図書館、 映像文化ライブラリーは現地建替を

広島市立中央図書館、こども図書館、 映像文化ライブラリーは現地建替を
広島市は、2021年11月に、中央公園内の中央図書館、こども図書館、映像文化ライブラリーの3施設を、広く市民に知らせることもなく、広島駅前のエールエールA館に移設するという方針を示しました。
中央図書館は、多様な資料や情報から市民の情報収集や課題解決を支え、また、これまでに蓄積された地域資料や被爆体験を継承するための原爆・平和に関する資料を網羅的に収集し、広島の歴史や文化を知るうえで欠かすことはできず、後世につなぐべく保存する使命を担っています。
こども図書館は、国内外の人びとの平和と子どもたちへの思いが込められた歴史あるこどものための図書館です。
映像文化ライブラリーは、レンタルや配信サービスなどで提供されていない平和をテーマにした映像作品などを提供、保管しており、国際平和文化都市広島を実現する一翼を担っています。
公共施設は、すべての人が自由に「知る」ことを保証し、また日々の暮らしにおいて正しい判断が行えるよう必要な情報を提供できる環境が求められ、その視点から、弱い立場の人びとがより利用しやすい立地であるためには、現在の緑ゆたかな静寂の地こそ求められます。加えて、ビルの高層階では地震等の災害時の危機管理から不安が拭えません。
国際平和文化都市広島の公共施設として、現在地が平和公園と徒歩圏内にあり、原爆・平和に関する相互の資料や被爆体験を立体的に学ぶことができる最適地であることは否定できません。
市民の財産である中央図書館、こども図書館、映像文化ライブラリーがエールエールA館に移転することで、施設の果たすべき使命が失われることが予想されます。よって、私たちは、以下のことを要望します。
1、中央図書館、こども図書館、映像文化ライブラリーのエールエールA館への移転計画は中止してください。
2、中央図書館、こども図書館、映像文化ライブラリーは、現在地で建替てください。