岡山県内高校のトイレに当たり前にトイレットペーパーがあるように、生理用品も当たり前に設置してください

岡山県内高校のトイレに当たり前にトイレットペーパーがあるように、生理用品も当たり前に設置してください
この署名で変えたいこと

こんにちは! 生理革命委員会メンバーの、高校2年生山形(ヤマガタ)と山領(ヤマリョウ)と澤田(サワダ)です。
私たちは3人とも岡山後楽館高校の生徒です。「総合的な探求の時間」の授業の中で、「生理の貧困」をテーマとして、約1年前からグループで活動しています。(これからは、学校を超えてメンバーを増やしていきたいと思っているので、現在メンバーを大募集中です!)
※本ページの作成は岡山NPOセンター代表理事の石原達也がお手伝いしています。
本署名では、岡山県内の公立高校(63校)の女子トイレの個室に、生理用ナプキンを設置することを目指しています。
集まった署名は岡山県と岡山県教育委員会に届けます。
◎署名に際してのお願い
1.岡山県内の高校生は賛同時のコメントに『岡山県内の高校生です』と書いてください
2.それ以外の方は可能な範囲でお立場を教えてください。
「生理の貧困」とは
コロナ禍で、経済的困難に陥った女性が生理用品を買えないという現状が数多く確認されました。生理用品を買えなかったり、他のもので代用したりした人もいるようです。このような問題を「生理の貧困」として多くのメディアが取り上げるようになり、政府の男女共同参画局も動き始めました。
しかし!私たちは考えました。「そもそも、生理がある人だけが、生理用品にかかる費用を負担したり、生理前や生理中のつらい症状を我慢したりするのは不公平なのでは?このなんとなく生理のことを話してはいけないという雰囲気もおかしいのでは?」
英語の「period poverty」を和訳した言葉が「生理の貧困」ですが、その定義はさまざまです。その中で、私たちがしっくりくると思えたのは、アメリカ医学女性協会によるものでした。
“Period poverty refers the inadequate access to menstrual hygiene tools and educations, including but not limited to sanitary products, washing facilities, and waste management.”AMWA(American Medical Women’s Association )
訳:「生理に関する衛生的な手段や教育が十分に行き届いていない状態を指す」
生理の貧困とは、コロナウイルス流行による一時的なものではなく、昔からずっとあって、ずっと見過ごされてきた問題です。
私たち自身のためにも、今、解決するべきだと考えています。
生理革命委員会では、実際にこの問題に直面している高校生の状況を調べるために校内でのアンケートとトイレへの設置実験を行ってきました。
以下に紹介します。
1.校内でのアンケートの実施
2022年10月に岡山後楽館高校で、高校1〜3年生を対象にアンケートを行いました
その結果、経済的な理由から生理用品を買えなかったことがあると答えた生徒はほとんどいませんでした。
しかし、約9%の生徒が、経済的な理由から生理用品を交換する頻度を減らしたことがあると答えました。また、生理用品を学校に持って来るのを忘れたり、持って来ていてもトイレに持って行くのを忘れたりして困ったことがあると答えた生徒はどちらも半数を超えました。
生理を経験したことがない人へ「使い終わった生理用品はどのように処理すると思いますか?」と質問しました。トイレに流すorゴミ箱に捨てるの2択でクイズのようにたずねたところ、約5%の生徒が、トイレに流すと回答しました。(生理用ナプキンもタンポンもトイレに流さずにサニタリーボックスに入れて捨てます)
このように、岡山後楽館高校内には、生理の貧困の状態があると確認できました。
生理用品にアクセスできておらず、生理に関する教育も行き届いていないということです。
2.学校での実証実験
個室トイレにトイレットペーパーのように生理用品を設置すれば、生理用品が必要なときに得られないという状態を改善できると仮説を立てた私たちは、それを証明するために11月の1ヶ月間実証実験を行うことにしました。
高校生1〜3年生のホームルームがある5〜7階の女子トイレの個室(各階に5つずつ)に生理用ナプキンが5枚ずつ入った箱を設置しました。そして、毎日放課後箱に残っているナプキンの数を記録し、また5枚ずつになるように補充を行いました。
結果、実験の前月(10月)に保健室で生徒に渡された生理用ナプキンが「20枚」だったのに対し、11月にトイレで使用された数はなんと「506枚!」約25倍でした!
3.校内での実証実験後のアンケート
実証実験終了後にアンケートをとった結果、約4割の生徒が最低一度は利用したと回答しました。そして、現在の保健室に取りに行くという方法に比べて、個室トイレにある方が利用しやすいと答えた生徒は95%を超えています。
アンケートにより、高校内には生理の貧困の問題があると確認できました。
そして、実証実験により、個室トイレにトイレットペーパーのように生理用ナプキンを置くことで、それを改善できるということも確認できました。
自分で生理の周期を管理したり、自分の体質に合った生理用品を選ぶことも、もちろん大切なことです。しかし、それを優先している間に、生理用品を交換しなかったことで、衛生状態が保たれずに健康を害してしまったら本末転倒です。
4.岡山県内のすべての高校のトイレに生理用品を設置したい
岡山後楽館高校にとどまらず、岡山県内、日本中にも同じような問題があると考えた私たちは、県内の高校のトイレに、トイレットペーパーのように生理用品を設置する目標をたてました。
今回の署名をもって、岡山県、岡山県教育委員会に県内すべての高校への生理用品のトイレ設置を提案します。
それにより、トイレットペーパーが当たり前にトイレにあるように、生理用品が当たり前にある状況を実現し、生理革命を実現します。
岡山県内の高校生の皆さん、署名をお願いします!
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クラウドファンディングへの挑戦
また、達成するために、県内の高校生の署名を集めて岡山県と岡山県教育委員会に提出しようと考えていたところ、新しいアイデアを得ました。
それは2022年12月12日に北長瀬のハッシュタグおかやまで開催されたSDGsシンポジウム「「生理の貧困」から「当たり前」を考える」でのことでした。
このシンポジウムではさまざまな立場の大人の方から意見を聞く機会をいただきました。
https://www.sanyonews.jp/article/1340988
そこで、署名だけではなく、実際の設置に必要な資金をクラウドファンディングで集めて、署名と一緒に提出したほうが効果的なのではというアイデアを出してくれた方がいます。
たしかに、「予算の確保が難しい」という理由で断られるのを防ぐためにも、効果的な方法だと思い、今回、同時にクラウドファンディングも実施しています。
クラウドファンディングを成功させることで生理用品のトイレへの設置を望んでいる人が多くいること、これまで当たり前になっていなかったことを社会に示していきます。
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意思決定者(宛先)
- 伊原木 隆太岡山県知事
- 鍵本 芳明岡山県教育委員会教育長
- 大森 雅夫岡山市長