坂戸市三芳野地域に計画している遊水地計画の撤回を求める

坂戸市三芳野地域に計画している遊水地計画の撤回を求める
国土交通省 関東地方整備局・荒川上流河川事務所は、坂戸市三芳野地域の水田に遊水地の計画をしています。
しかし、ここは昔から小麦や米が栽培されており、その圃場を耕してこの地で農業を営んできた農家が大切にしてきた土地なのです。確かにこの三芳野地域(紺屋、横沼、小沼)は、昔から水害と闘ってきたという歴史がある土地柄です。実際、令和元年の台風19号により、越辺川の堤防が決壊し大きな被害を受けました。そういう意味では治水対策は喫緊に必要だと思っています。
ですが、その遊水地を作るのはこの三芳野地域でなければダメなのでしょうか?この地で農業を営むある大規模農家は、すでに次世代がその事業を継承すべく勉強しています。農業に従事する方の高齢化、後継者不足という話も多く聞く時代に、次世代もいる大規模農家が耕す土地に、あえて遊水地を作る必要があるのでしょうか?
農業は常に自然との共存であると思います。天気次第で、実り多い年もあれば、一生懸命育ててきた作物が収穫まで届かない年もあります。その様な見えない大きな自然と共存、闘いながら、我々の口に食物を届けてくれているのが農家です。その自然との共存・闘い以外に、遊水地となり、水没するかもしれない不安も抱えて農業をしなければいけないのでしょうか?一度水害により土砂が入ってしまった田畑はそれを復旧し、元の優良農地に戻すのは並大抵のことではありません。何年もかかることでしょう。
このコロナ新時代で我々が見せつけられたのが、海外依存している商品の不安定さです。半導体など海外生産に頼っていたものは、それらの輸入が滞る事で製品が完成しないという事態となりました。ご存知の通り、食料自給率はエネルギーベースで40%を切っています。まして、小麦や米は主穀作物です。この自給率を上げずして国民の命は守れるのでしょうか?その為には、農家を、農地を大切に保護する必要があるのではないでしょうか?
台風などによる治水対策は必要です。ですが、もっと違う方法での治水対策を望みます。将来に向けて、三芳野耕地を含めた近隣の田畑は多くの方の食料を生産すべく発展させていきます。営農環境を守り、水田を守りながらの治水対策は十分可能だと思います。
『三芳野地域の遊水地計画の白紙撤回を求めます!!』
「要望事項」
・三芳野地域(紺屋、横沼、小沼)での遊水地計画の中止を求めます。
・三芳野地域での遊水地計画以外で、何らかの方法での治水対策を望みます。