私たちの石狩湾を巨大風車の海にしないでください!!

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私たちは、石狩湾新港と石狩湾一般海域での洋上風力発電事業の中止を求めます。

私たちは現在、自筆による署名運動も行っていますが、新型コロナウイルスの蔓延により、活動が大きく制限されていることから、インターネットによる署名活動も開始しましたので、自筆の署名同様にこちらでの署名もご協力お願いいたします。

 

国は、2050年脱炭素社会の実現を目指すと宣言。再生可能エネルギー、とりわけ、海外で大規模に取り組まれている洋上風力発電導入を推進し、主力電源化しようと官民挙げて動き出しました。2019年4月に「再エネ海域利用法」が施行、国主導の事業推進体制が整い、経済界、産業界は巨額の資本を投じて参入を加速させています。最近は海外の風力発電事業者やメーカーが、続々日本に支店を設け、事業展開を狙っている状況です。

北海道の日本海側は強風が吹き最高の風況条件で、特に石狩湾は、工業団地を控えた石狩湾新港と、大都市札幌が近く送電網が整っていることから、洋上風力発電の適地であると、北海道は調査結果を公表しました(2020.12.18)。これに先行して、石狩市は石狩湾一般海域において洋上風力発電事業を推進する意向を、石狩市議会で表明しています(2020.12.8)。

現在、石狩湾新港の港湾エリアでは、石狩湾新港洋上風力発電事業(出力10万kW)の巨大風車14基(高さ200m、単機出力8,000kW、2〜3km沖に建設)の着工が間近に迫っています。さらに、石狩湾内の一般海域には、2019年夏から2020年の11月までに6社が次々と出力100万kW級(単機出力5,000〜15,000kW)の巨大洋上風力発電事業の計画を公表し、環境アセスが進行中です。さらに4事業者の計画公表が控えている状況にあります。原則として一つの海域には一つの事業者が認定されることになっていますが、今後海域の分割や、事業者連合体の組織化などが進めば、石狩湾は超巨大風車の海と化しそうです。

一方で、石狩湾とその周辺は自然の宝庫と言っても過言ではありません。石狩湾は、「種の存続に必要な場所」として、環境省により「生物多様性の観点から重要度が高い海域」に抽出されています。石狩湾岸には「ニセコ積丹小樽海岸国定公園」、「暑寒別天売焼尻国定公園」の2つの国定公園があり、海岸地形や海の眺望も含めて、国民が守るべき自然として国により指定され、北海道が管理しています。さらに石狩海岸は北海道が1989年に策定した「北海道自然環境保全指針」において「すぐれた自然地域」に選定されています。190万都市札幌の近郊にありながら、25kmにおよぶ砂浜海岸と砂丘、海浜植物群落が自生する砂丘草原、カシワの天然海岸林といった、生物多様性に富んだ海辺の自然環境が大規模に残された全国的にも貴重な地域です。

また、石狩湾周辺には3町(余市町、積丹町、増毛町)3市(小樽市、石狩市、札幌市)が取り囲んでおり、多くの人々が暮らしています。風力発電機からは、耳に聞こえる騒音以外に、聞こえにくいあるいは聞こえない低周波音や超低周波音が相当の割合で発生します。全国各地、世界各国でも風車から発生する低周波音等による睡眠障害、めまい・吐き気・頭痛等の健康被害がおきており、WHO(世界保健機関)欧州事務局は規制の方向で動いています。現在日本で設置場所が明らかになった洋上風力発電機は、遠くても海岸から4kmほどしか離れておらず、海外の洋上風車が健康影響や景観に配慮してはるか沖合(2020年、ドイツでは平均74km沖)に建設している状況と全く異なります。日本では人が暮らしている直近に、超大型洋上風車群を建設するというとんでもない状況になっています。生活環境と自然・生活景観が大きく損なわれ、その地域の人々の暮らしの質は劣化するでしょう。

大規模な風車建設が石狩湾内や周辺に集中することは、将来にわたって利用可能な観光資源としての自然環境、そこで暮らす人々の生活環境、海と沿岸の生態系、漁業資源に甚大なダメージを与えるリスクがあります。陸域とは異なり、海洋の環境や生態系について我々はまだ確固とした調査法や評価法を持ち合わせていません。また、十分な調査結果の蓄積もありません。海の環境や生態系への影響について適切に調査・評価できない状況にありながら、漁業者のみを利害関係者として推進する国のやり方は大きな問題をはらんでいます。地域住民、自然保護団体、研究者の声が反映されなければなりません。

以下に巨大洋上風車群の具体的な問題点を列挙します。

1 健康影響が大いに懸念されます。私たちはモルモットではありません!
 単機出力8,000kW風車の商用利用は始まったばかり。しかも人口密集地直近での建設は世界初です。風車からの騒音、低周波・超低周波音等は睡眠障害など多様な健康被害の原因になります。石狩湾周辺は石狩湾新港工業団地就労者15,000人をはじめとし、石狩市、小樽市、札幌市手稲区・北区などの人口密集地に隣接しており、すでに稼働中の大型風車群との累積した低周波音の影響を受ける範囲に40 万人が暮らし、約 4,100 人に健康影響がでるというリスク評価がされています。また、超低周波音による健康影響も大いに懸念されます。


2 景観が台無し! 失われる海辺の自然の風景、日本海に沈む夕陽の光景
 単機出力15,000kWの風車は高さ約250mにもおよび、札幌テレビ塔の1.7倍にもなります。これらの高い風車群は、石狩湾を取り囲んで存在する3町・3市の海水浴場や海を望む眺望点から嫌が応でも見えることになり、海辺の自然の風景を楽しむことはできなくなります。何よりも暑寒別天売焼尻国定公園及びニセコ積丹小樽海岸国定公園内からの眺望景観も大きく損なわれます

周辺の山々から石狩湾を眺望する時にも目に入るでしょう。特に石狩市厚田区からは、日本海に沈む夕陽の自然のままの様子を楽しむことができなくなり、観光資源を失うことになります。

海辺に暮らす人々の生活景観にも影響が及びます。


3 天然記念物オジロワシのバードストライクはあってはならない!
 石狩湾周辺の崖を利用して繁殖しているカモメ類や海鳥類、周辺陸地に生息するオジロワシ・オオワシ(環境省、絶滅危惧Ⅱ類)等の稀少猛禽への影響が強く懸念されます。石狩湾東側は天売島で繁殖する海鳥の採餌場所として、日本野鳥の会により「海鳥の重要生息地(MIBA)」に指定されています。また、石狩湾はノスリ等の渡りのルートでもあり、湾周辺の海岸草原や海岸林・砂浜を利用する希少種を含む多くの鳥が観察されており、影響は必至です。コウモリ類への影響も同様です。

 

4 海の自然への影響が心配!

石狩湾を含む海域一帯は、環境省が抽出した「生物多様性の観点から重要度の高い海域」に指定されています。ニシン・ハタハタ・スケトウダラ・カレイ等、多くの魚類等の産卵場所・生育場所であり、多様な生物種が存続するために必要不可欠な海域です。水産資源で あるニシン・サケの稚魚は放流されると沿岸域で成長し、幼魚となります。

大型風車群による海流や漂砂への影響が砂浜の侵食や海の生態系へ及ぶことが懸念されます。


5 漁業への影響はもっと心配! サケ、ニシン、シャコ、カレイ、ホッキは大丈夫? 

工事中に発生する汚泥や衝撃的な杭打ち音、稼働時のブレードの回転などに伴う振動そのものや 振動音が、海中や海底の魚類や貝類などの水産資源に影響を及ぼさないという科学的根拠はありません。実際にヨーロッパの北海では甚大な漁業被害が発生していることが報告されています。さらに風車の火災や倒壊、多数の風車から漏れる潤滑油による海洋汚染も懸念されます。

石狩市のある漁師さんは、「もう陸にも海にも風車はいらない」と語っています。


6 巨大風車群により、種々の電磁波障害が発生する恐れがある。
 漁船や気象観測レーダーの電波が風車群で反射あるいは干渉し、悪天候下での船舶の位置情報や気象観測情報の誤作動により海難事故発生の危険性が危惧されます。

<署名取りまとめ団体(石狩湾洋上風車建設反対道民連絡会)> 

構成団体:石狩湾岸の風力発電を考える石狩市民の会・銭函海岸の自然を守る会・北海道自然保護協会日本野鳥の会札幌支部/道北支部・what’s風力発電の真実を知る会・札幌大気汚染測定連絡会・あすらん・いのち環境ネットワーク・道北の自然と再生エネルギーを考える会・北海道海鳥保存研究会

 

連絡先:石狩湾岸の風力発電を考える石狩市民の会 事務局