「全国一斉の臨時休校要請に対して、政府からの根拠の説明と、要求の改善を要請しましょう!」

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昨日、安倍晋三首相から全国の小・中・高等学校を春休みまで臨時休校にする旨の要請を各自治体に出す、との発表がされた。これについて、児童福祉という業界の末端に籍を置く自分が、感じたこと、考えたことを雑多に書き残そうと思う。

さて、最初に、感染防止に学校が臨時休校する、という事は、それすなわち、学校という場に関係する、すべての職業が停止する、という事とイコールでならなければならいはずである。しかし、安倍首相の出した要請では、学童保育などでは原則開所をという事になっている、私は、この一文を見て開いた口が塞がらくなってしまった。

確かに、臨時休校によって、共働き世帯、ひとり親世帯の未就学児や、障がい児などを受け入れている学童クラブや、放課後等デイサービスが閉所すると、混乱するため、別対応。と文言だけを見れば、実に論理的で真っ当な要請に見えるのかもしれないが、実態は全くもってそうではない。

私は今、NPO法人の運営する、私立の学童クラブ(以下学童)と、放課後等デイサービス(以下放デイ)にて非正規雇用者(アルバイト)として働いている。学童や放デイの職員会議で話題に上がったのは、人員の確保が出来ない、という事だ。なにしろ要請が急すぎる、一日保育をしろ、と簡単にはいうが、そうはいかないのが現実である。

私が働いている私立学童は現在、非正規職員2~3人、正規職員1~2人という状態で、毎日、30~40人の児童の放課後の成長を見守っている。この状態でいきなり「ハイ、明日から1か月間一日保育の体制を整えて下さい」と来た。学校が休校になる、という事は、保育する児童数が増えることとイコールだ。また、放デイの方でも、電車で通勤している職員や、病院勤務の合間を縫って、パートとして働いてくれている看護師の職員、子供の預け先が見つからない職員が、阿鼻叫喚の声をあげている。また、この時期は卒業シーズンであり、子供との別れのために、卒業アルバム・文集の制作などで、勤務時間外の仕事も増える。事業所には限界がある。政府はそれを理解して要請を出しているのだろうか?

さてここまでが現場からの声だ、私のような末端職員でも、今この瞬間、この世の終わりかのような不安を覚えている。それが、事業所長、親、教職員だったらどうだろうか?すこし、自分の胸で考えてみてほしい。

どちらにしても、新型コロナウィルスから人命を守るという、戦いにおいて、小手先の対応では社会混乱を増幅させるだけだ。大枠だけの要請をして、あとは各自治体などで、柔軟に対応してくれ、というのは、あまりにも無責任ではないだろうか?ウィルスのせいでの混乱ではなく、政府の対応のせいでの混乱になりかけてしまってはいないだろうか?大いなる決断には大いなる責任がともなう。政府には、この対応で得られる効果や、この対応を決断するに至った論理的な説明など、現在の不明瞭な状態を解消してくれることを望む。

 

 

 

2020年、2月28日