一橋大学は人種差別を繰り返したジョン・マンキューソ准教授を解雇し、第三者委員会を立ち上げて、二度と差別が起こらない教育環境を整えてください。

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*あわせてこちらの署名もご参照ください。
「⾃分のクラスで差別を繰り返した⼀橋⼤学ジョン・マンキューソ准教授をスペイン短期企業研修から外してください。」
http://chng.it/yQtFtcYBMy

About US

 私たち反レイシズム情報センター(ARIC)は人種差別撤廃条約が義務付ける差別禁止法制定を目指し、2015年東京で学生・若手研究者によって設立された日本初のヘイトウォッチNGOです。日本の政治家など公人のヘイトスピーチや極右活動を記録、情報公開する「政治家レイシズムデータベース」を運営しています。(現在5799件)。またARICはFIFAと提携する欧州の反差別国際ネットワーク・FAREのアジア初の加盟団体でもあります。
 

自分のクラスで差別を繰り返した一橋大学ジョン・マンキューソ准教授の解雇を求めます。

 東京の一橋大学のジョン・F・マンキューソ准教授は、自分の授業を何度も利用して、マイノリティ学生への差別を煽動してきました。彼は教育者として不適格です。私たちは重大な差別を行った彼の即時の解雇を求めます。
 
 2019年6月4日、「Presentation Skills in English Ⅰ」という英語のクラスでマンキューソ氏は次のように発言しました。この録音は勇気ある匿名の学生によって提供されたものです(注1)。音声データのURLはこちらです。

  • ”because of that f**king Korean g**k”
    ”I teach you a new word, “Bakachon”.Woo! He just heard that! You lost his mind. He has lost his mind. Bakachon? Bakachon is stupid ethnic Korean mother f**ker in Japanese. He just f**king lost his mind.”
    (日本語訳)
    「あのクソコリアングークのせいだ」
    「新しい単語を教えてあげよう、「バカチョン」だ。おっと!いまヤツがこれを聞いたぞ!君(学生)はヤツ(注2)をキレさせたぞ。バカチョン?バカチョンは馬鹿な朝鮮民族のマザーファッカーを指す日本語だよ。」 

 「グーク」とは、アメリカはじめ英語圏で東洋人を指す英語の差別語です。「バカチョン」とは日本でコリアン(朝鮮人・韓国人)を侮辱する意図で使用される日本語の差別語(注3)です。ここでは明確な害意をもってこれらの差別語が使用されていることがわかります。
 ※また同時にマンキューソ氏は「Nワード」についても黒人に対して非常に差別的なニュアンスで言及しています(録音後半)。
 
 また、2019年5月7日の同じクラスでも下記のように発言しています。音声データのURLはこちらです。

  • ”So, if you are recording this, in my opinion, Koreans are bunch of f**king idiots! You are out of your mind, Get psychological help! Just get psychological help, a**-h**e.”
    (日本語訳)
    「さあて、お前がこれを録音しているのなら、私の見解によると、コリアンはくそったれのバカどもの集まりだ!お前らコリアンは頭がおかしいんだよ、精神科に行け!いますぐ精神科に行け、バカ野郎!」

 ここではコリアン全体を侮辱する発言が行われており、「精神科にいけ」などという言葉を差別的な文脈で利用しています。これは『マンガ嫌韓流』などで爆発的に拡散された、コリアンだけが罹患する精神疾患という意味の差別語である「火病」という意味で使われているものです。
 
学生への差別を可能にする「言論の自由に関する契約」

 マンキューソ准教授がこのような酷い差別を学生に繰り返している背景には、マンキューソ准教授が学生と交わす特別な契約があります。2018年からマンキューソ准教授は自分の研究室(一橋大学)に「フリー・スピーチ・ゾーン」を定め、入室する学生に次のような「Freedom of Speech Agreement(言論の自由に関する契約)」を結ばせています(トップ画像)。以下、最も重要な箇所を抜粋します。

  • ”Each student and the teacher〔注:マンキューソ准教授〕has the right to:〔略〕communicate without being told that they are racist, sexist, homophobic, transphobic, etc., or violating a safe space”
    (日本語訳)「各学生とマンキューソ准教授は、レイシスト、セクシスト、ホモフォビア、トランスフォビア等々と言われたり、あるいはセーフスペース〔注:差別なく安心して教育をうける環境〕を侵害していると言われることなくコミュニケーションする権利を有す。」

 このように学生はマンキューソ准教授の差別を批判する自由が否定されます。次の箇所も問題です。

  • ”Each student and the teacher agrees that:〔略〕no complaints will be made to anyone in or outside of this academic institution regarding any communication exchange”
    (日本語訳)「各学生とマンキューソ准教授は、一橋大学内外を問わず誰〔人・機関〕に対しても、どんな意見交換についてであろうと、苦情は一切申し立ててはならないことに同意する。」

  このように学生はマンキューソ准教授の差別に対して、一橋学内のハラスメント相談室も国の人権相談や弁護士にも、被害を訴える権利を否定されています。

 この同じ「言論の自由に関する契約」は一橋大学の公式シラバスに掲載されており、マンキューソ准教授の英語の授業をとる学生は必ず「契約」させられます(シラバスへのリンクはこちらです)。 

マンキューソ准教授の他のハラスメント

 マンキューソ准教授は、1991年以降28年間一橋大学で教えています(注4)。他にも複数の学生・元学生が、マンキューソ氏が教権を乱用していると証言しています。
 
1)白人至上主義への共感

 マンキューソ氏は移民排斥の差別を煽動したと強い批判を浴びているトランプ大統領の熱烈な支持者です(注:例えば2016年11月16日ジャパンタイムズでOn the trail of team Trump in Tokyo,Reporter stalks that elusive breed of American in Japan: the Trump supporter BY SIMON SCOTTと報道されています)。

 また2016年12月14日に行われた反レイシズム情報センター(ARIC)の研究会を匿名で妨害しに来た(注5)際、名前を明かす代わりに次のように言いました。音声データのURLはこちらです。

  • ”I work for Donald Trump. We travel around the world, and we contact people who are speaking negatively against Donald Trump.”
    (日本語訳)
    「私はドナルド・トランプのために働いている。私たちは全世界を周り、ドナルド・トランプに対して反対の主張を行う人間と接触している。」

  こう言うことで、国際的な白人至上主義者のネットワークが背景にいることを示唆し、学生を脅迫しました。
 
2)学生に対する暴言

 マンキューソ氏は、学生に対してFワードなどを含む言葉で怒鳴っていたという証言(注6)が得られています。教師としての立場を利用し、抵抗できない学生に対して威圧する行為はハラスメントであり、問題があります。
 
3)セクハラに対する肯定

 マンキューソ氏は、2009年に発行された自身の唯一の書籍『恋脳鍛える英会話』で次のように書いています。(注:『恋脳鍛える英会話──You Choose!』(エンターブレイン、2009))

  • ”正直に言いましょう。男性は女性を見つめるものです。これは遺伝学的に正しいことなのです!もし、見つめられて不愉快だったり、やめてくれと言うつもりなら、男性の立場から言わせてもらうと、それは大きな間違いです。”(注7)

 セクハラを「遺伝」によって肯定する主張を展開しています。遺伝学で差別を肯定する手法はナチスを想起させます。
 

差別禁止法の無い日本、差別を放置する一橋大学

 一橋大学は日本で最も有名な国立大学の一つです。しかしながら、日本は先進国でも差別禁止法体制を整えていない唯一の国であり、またアメリカの大学に見られるように大学独自のルールとして差別を処罰する体制が整備されているわけでもありません。
 一橋大学では2001年にハラスメント相談室がつくられました(注8)が、深刻なハラスメントがあってもそれがハラスメントとして認定されず、むしろ加害者が被害者に報復を行うキッカケとなるなど、深刻な機能不全に陥っています。
 
一橋大学で起きた幾多の深刻な差別の一例としてのアウティング自死事件

 その一つの例が2015年に起きたアウティング自死事件です。
 2015年、一橋大学法科大学院のゲイ男性の学生が、本人の意思に反して一橋大学の同級生によって性的指向を明らかにされた後に自死するという事件が起きました。自死した学生はハラスメント相談室など大学側に対して相談を行ったにもかかわらず、大学は適切な対応を取りませんでした。そのために被害者遺族は大学側に対して損害賠償を求めましたが、大学は一貫して被害者の自死についての責任を認めませんでした。(注9)。その他にも2017年の百田尚樹講演会事件(注10)など深刻な差別事件が頻発しています。
 
 
要求内容

 私たちは、すべての学生と職員にとって安全で公正な環境をつくることを一橋大学に求めます。
 
1、重大な差別を繰り返してきたマンキューソ准教授を即刻解雇してください。
 
2、第三者委員会を立ち上げ、以下の再発防止策を講じてください。

  1. 大学の対応が強い批判を受けてきた過去の重大な事件(2015年のアウティング自死事件(注9)、2017年の百田尚樹講演会事件(注10)、マンキューソ准教授による他の人権侵害行為、その他一橋大学ハラスメント委員会の過去の対応)について再検証を行ってください。
  2. その検証の結果に基づいて実効的な差別禁止ルールを制定してください。

 3、私たちはマンキューソ氏の差別について何度も一橋大学に対処を要請しましたが大学は話し合いすらしようとはしません。差別のない教育環境実現のために学生と執行部が話し合う機会を設けてください。
 

 (以上)

現在、スペインのベルへ社に対し、一橋大学と提携して行う短期企業研修の担当からマンキューソ氏を外すことを求める署名も集めています。
こちらもあわせてご協力お願いします。

「⾃分のクラスで差別を繰り返した⼀橋⼤学ジョン・マンキューソ准教授をスペイン短期企業研修から外してください。」
http://chng.it/yQtFtcYBMy
 
 
注1: 日本の法律では、相手の同意なく録音した音声データについてもただちに違法とされることはない。差別・ハラスメントを明確に禁止する法体制のない日本では録音による証拠収集が差別・ハラスメントに対する唯一の抵抗手段となっており、日本の#MeToo運動においても録音は被害を告発する手段として広く利用されている。ここで公開されているこれらの音声は一橋大学が教員の差別を放置するなかで、、匿名の学生がマンキューソ准教授による被害の証拠を得るために勇気を出して録音したものである。
 
注2:この発言における「ヤツ」とは、反レイシズム情報センター(ARIC)代表の梁英聖を指すと思われる。
 
注3:小林健治によると”「チョン」は、「おろかな者、取るに足りない者としてあざけりに使う語」(『広辞苑』第6版)でしたが、朝鮮民族を日本人が見下す意図でも用いられるようになり、いまなお、在日コリアンにとって、体を凍りつかせる差別語として生きつづけています”。(出典:小林健治『最新 差別語・不快語』人間出版、2016年、p.220-221)
 
注4:https://jp.linkedin.com/in/john-mancuso-5157405
 
注5:2016年12月14日に一橋大学国際研究館において、ARICが公開研究会「世界で台頭するポピュリズム/排外主義と日本」を開催した。その開始直前にマンキューソ准教授が匿名で研究会に怒鳴りこみ、研究会の参加者に対して一方的に英語でまくしたて、脅迫を行うという事件が起きた。詳しくはこちらのサイトを参照(梁英聖「一橋大学ジョン・マンキューソ准教授によるハラスメント」https://note.mu/ryangyongsong/m/m330e9d2f1e51)。
 
注6:(1)https://twitter.com/yoheitsunemi/status/1012854403647193088
 (2)https://twitter.com/hideokotani/status/1012897943471337472
 
注7:ジョン・F・マンキューソ『恋脳鍛える英会話』エンターブレイン、2009年 p.21
 
注8:「セクシュアル・ハラスメント相談室」として2001年4月に成立。2010年4月から「ハラスメント相談室」と名称変更。(以下のサイトを参照。http://international.hit-u.ac.jp/jp/curr/support/consult.html )
 
注9:2015年6月、一橋大学法科大学院に所属していたゲイ男性の学生が、LINE(日本で最も普及しているSNS)上の同級生グループで、自身の性的指向を同級生によって暴露(アウティング)される。アウティングされた被害者の学生はそれにより心身に不調をきたし、同年8月24日に校舎から転落死した。被害者の両親は、大学のハラスメント相談室が被害者から相談を受けていたにもかかわらず適切な対応を取らなかったとして、2016年に大学に対して損害賠償を求め提訴。大学側は対応に落ち度がなかったと主張し、2019年2月に東京地裁は原告側の請求を棄却した。(参考記事は泉谷百梨子「ゲイ暴露で転落死、一橋大アウティング事件 大学訴えた裁判では原告敗訴 東京地裁」(The Huffington Post Japan、2019年2月27日、
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5c736b76e4b06cf6bb27b80b
英語記事はCourt rejects damages claim against Hitotsubashi University over death of outed gay student(2019/2/27 The Japan Times)https://www.japantimes.co.jp/news/2019/02/27/national/crime-legal/court-rejects-damages-claim-hitotsubashi-university-death-outed-gay-student/#.XUp4ki3ANQI)
 
注10:2017年6月に行われた一橋大学の学園祭(KODAIRA祭)のゲストとして、当初作家の百田尚樹氏の講演会が企画されていた。中国人・朝鮮人をはじめとするマイノリティに対して深刻な差別発言*を繰り返している人物であることから、反レイシズム情報センター(ARIC)はKODAIRA祭実行委員会に対して百田尚樹氏に講演内で差別を行わせないようにする反差別ルールの制定を求め署名活動を行った。その動きに呼応して他の学内団体から百田尚樹氏の講演会を中止するように呼びかけが行われ、最終的に百田尚樹氏の講演会は中止された。ところが怒った百田尚樹氏が報復として、ARICとARIC代表梁英聖が一橋大学の学生を脅迫したというデマをツイッターや『週刊新潮』記事などによって流布し、その結果梁英聖や一橋大学の留学生に深刻な差別が殺到することになった。しかし一橋大学当局はこの差別煽動に対し未だ放置し続けている(詳しくは清義明「ルポ: 百田尚樹講演会中止騒動の真相 …「言論の自由」をめぐる論争から私たちは何を学ぶか」、2017年6月11日、http://masterlow.net/?p=2989や、梁英聖「日本の大学の差別をどのように抑制するか: 一橋大学百田尚樹講演会事件を事例として」『唯物論研究年誌』23号, 132-156ページ、2018年などを参照)
 
*百田尚樹氏によるこれまでの差別発言、歴史否定発言の例
”当たり前のことを言います。南京大虐殺はありませんでしたし、戦争中の朝鮮人慰安婦は売春婦でした。”https://twitter.com/hyakutanaoki/status/821329065659416576
上記の発言は、旧日本軍による戦争犯罪についての歴史否定を行っている。

"〔「遺体を陵辱するなどの行為は支那人特有のものですね。」というツイートに対して〕そうです!中国人は昔からやります。日本人にはない特性です。"
https://twitter.com/hyakutanaoki/status/380678326169268224
これは、中国人を一括りにして「残虐な」民族であるとしている、中国人に対する民族差別発言である。