プラスチックごみによる海洋汚染は国際問題です。日本政府も国際社会の一員として一日も早く『海洋プラスチック憲章』に署名し、世界の動きに追いついてください。

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世界中で今、国境を越えて海のごみが問題になっています。ごみだらけの海岸や河口、海中をただようプラスチックごみ、クジラやウミガメの被害、そしてマイクロプラスチック・・・記事や動画や写真で見聞きしたことがあるのではないでしょうか。それは何が原因なのでしょう?国際社会の対策はどうなっているのでしょう?そして、日本の行動は?

 海ごみのほとんどが生活ごみ。日本から流れ出たごみは太平洋を渡る

JEANは日本での国際海岸クリーンアップ(ICC)を主宰していますが、その調査結果からは、海岸の漂着ごみの70~80%が、川などを通って海に流れ出た、町なかの生活ごみであることがわかっています。

海に出たごみは風や海流によって運ばれ、国や地域を越えて漂流します。外国から来たごみが国内から出たごみに混じって日本の海岸で見つかることがあるように、日本からもごみは外洋に流れ出し、ハワイや北米大陸の太平洋に面した海岸などに漂着しています。

日中韓の間ではすでに2004年には海洋ごみ問題に取り組む必要性を共有していた

1999年から毎年開催されている日中韓3か国の環境大臣が集まって意見交換をする会合(TEMM)では、すでに2004年の共同声明で北西太平洋の海洋ごみ問題に共同で取り組む必要性の共有が発表されています。

 G7では2015年に海洋ごみ問題への行動計画を発表、3年を経て行動宣言へ

2014年、国連環境計画が、世界の新たな環境問題として『プラスチックによる海洋汚染』を報告。翌2015年、ドイツで開催されたG7エルマウサミットでは、この問題が首脳宣言に盛り込まれ、対処のための行動計画が付属書として採択されました。経済協力や安全保障を主な課題とするG7サミットで、世界的課題として海洋ごみ問題が取り上げられるようになったのです。

翌年、安倍総理大臣が議長を務めたG7伊勢志摩サミットでも海洋ごみに対処することが再確認され、2018年のカナダでのG7シャルルボアサミットでは、プラスチックごみによる海洋生態系等への深刻な影響を懸念し、「健全な海洋及び強靱な沿岸部コミュニティのためのシャルルボワ・ブループリント」の付属書で「海洋プラスチック憲章」が提案されました。これは、海岸でのごみの回収活動に加えて、不必要な使い捨てプラスチック製品の削減、2040年までのプラスチック容器のリサイクル率100%達成など、プラスチックごみの削減に踏み込む発生源対策を世界規模で促進するための行動宣言です。

2015年の行動計画の採択を受けて、国内対策を進める努力をしてきた国々はこの「海洋プラスチック憲章」に署名しましたが、日本と米国は拒否しました。行動計画の採択から同じ3年という時間があったにもかかわらず、日本政府が述べた拒否の理由は「国内法が整備されておらず、社会にどの程度影響を与えるか現段階でわからない」。時を同じくして、国会では議員立法によって、新たにマイクロプラスチックの使用抑制が盛り込まれた『改正海岸漂着物処理推進法』が全会一致で成立しました。

 G7以外の国々も次々と対策を進めているが、日本は?

日本は世界第6位の排他的経済水域(EEZ)を持ち、多くの海洋資源の恩恵を受けていますので、海洋環境の保全に積極的に取り組む責務があります。

国連環境計画が2018年6月に発表した報告書には、すでにプラスチック汚染対策を行っている60を超す国々の取り組みが紹介されていますが、日本の名前はそこにはありません。そして日本が使い捨てプラスチックごみの1人あたりの発生量が世界第2位であることが載っています。

 「海洋プラスチック憲章」に、一日も早い署名を

日本政府は、2019年6月に大阪で開催されるG20首脳会合までに、具体策や数値目標を盛り込んだ「プラスチック資源循環戦略」を取りまとめ、「海洋プラスチック憲章」に書かれている各種の対策目標を盛り込みたいと表明しました。

であれば、まず「海洋プラスチック憲章」に署名をしてからにすべきではないでしょうか。そして、国際社会の動きに追いつくためにも、

「海洋プラスチック憲章」に一日も早く署名してください。

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《賛同団体》2018.8.7現在 賛同順



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