オバマ大統領が病院爆撃の調査へ同意するように、協力してください!/国境なき医師団

オバマ大統領が病院爆撃の調査へ同意するように、協力してください!/国境なき医師団
この署名で変えたいこと

アフガニスタン・クンドゥーズ州で、2015年10月3日、国境なき医師団(MSF)が運営していた外傷センターが、米軍の爆撃に遭いました。爆撃は午前2時8分から午前3時15分にかけて15分間隔で繰り返され、MSFが即時停止を要請した後も30分以上も続きました。
この爆撃で、MSFは10月23日、新たにスタッフ1人が亡くなったことを確認しました。この爆撃による犠牲者は、患者10人、スタッフ13人の計23人となりました。 外傷センターは破壊され、地域の住民数十万人が治療を受けられなくなりました。生存者がこの恐ろしい体験について証言しています。
なお、患者2人、スタッフ1人の安否がいまも不明です。現地では爆撃の犠牲者とみられる7人が身元不明のまますでに埋葬されているとの情報もあります。MSFは安否不明の患者・スタッフの確認に力を尽くしています。
医療施設を攻撃する行為はジュネーブ条約で定められている国際人道法への重大な違反です。外傷センターのGPS座標は米国(在ワシントン)とアフガニスタン(在カブール)に通知しており、爆撃が起きる以前では、9月29日に知らせたばかりでした。爆撃当時、外傷センターの敷地内には患者と付き添いの人が105名、スタッフが80名以上おり、医療活動を続けていました。爆撃以前にMSFが行っていた医療・人道援助活動はこちら。
なぜMSFの外傷センターが爆撃されたのか。米国、北大西洋条約機構(NATO)、アフガニスタンによって調査が行われていますが、当事者の調査に独立性や公平性は期待できません。
MSFは、犠牲となった患者・スタッフ、負傷した患者・スタッフ、そして世界中の患者・スタッフの名において、10月3日に起きた爆撃について、独立した国際機関による調査を求めるにいたりました。その理由の詳細はこちら。
MSFが調査を求めた機関は、国際事実調査委員会(IHFFC)です。国際人道法への違反に関する調査を行うための唯一の常設組織です。IHFFCは今回の爆撃について調査を行うことを決め、米国とアフガニスタンに公式書簡で通達しました。
MSFが求めて続けている独立した国際機関による調査の実現まであと少しです!オバマ大統領が外傷センターの爆撃に関する調査に同意するように、署名活動に協力してください!
調査の実現は、米国やアフガニスタンをはじめとする世界中の紛争当事者に対し、国際人道法とジュネーブ条約の遵守を改めて認識させることにもつながります。医療機関が中立・独立・公平を保ち、保護・尊重された環境下で医療活動に専念できるかどうかは、この調査にかかっています。
ジュネーブ条約の遵守、国際人道法の遵守が徹底されなければ、MSFをはじめとした援助団体が紛争地などの危険地域で活動することは不可能です。大勢の人びとが切実に医療を求めていても、そこに向かうことができなくなるのです。
この署名活動は、日本を含む世界各地のMSF事務局で同時に行っています。皆さまの声を米国のオバマ大統領に届け、IHFFCの調査に同意するようにうながす力とさせてください。また、この署名活動を、SNSなどを通じて広く拡散してください。
戦争にもルールがあるのです。